ご挨拶

 2025年度精密工学会春季大会学術講演会は、千葉工業大学津田沼キャンパスで開催されます。場所はJR津田沼駅南口のペデストリアンデッキを2つの高層ビルが目印の本学の方向に降りるとすぐという便利なところです。また、津田沼駅は総武線快速で東京駅から28分というこれまた便利です。さらに総武―中央線各駅停車に乗り換えれば秋葉原、御茶ノ水などからも同様の時間でアクセスできます。ホテルはあまり多くないので早めに手配いただくか、都内、近隣を使っていただくことになると思います。ただし、近くの船橋駅も含めて懇親を深めるお店は十分にあると思います。我々実行委員会は、このような場所で何か心に残る大会目指します。

 千葉工業大学は私立の旧制単科工業大学としては2番目に古いという伝統をもち1950年に津田沼に校地を移して以来、この地を本拠地としています。前回精密工学会学術講演会が行われたのが1989年でありなんと36年ぶりとなります。建物もすっかり変わっていて新しいビルにまとまっています。キャンパス自体もコンパクトで、これを生かして、コンパクトでまとまりのある会場を提供できると考えています。発表講演会は、特別講演、贈賞式を除いて、講義棟一棟をまるまる使います。そしてその1階の4つの大教室をすべて使い企業展示、学生・院生ポスター発表、談話室とします。今回初めての試みとしてアフィリエイト委員会の協力も得て卒業研究発表会もここを使いポスターで行います。企業の方、先生方、研究者、そして学部生、院生、一同に会し楽しく真剣な議論の場を広げて深く交流していただければと思っております。

 キャッチフレーズは「楽しくひろげよう精密工学」と一見何の変哲もないものですが、内容は、まず“ひろげよう”では前回の岡山大学で大盛況であった半導体製造技術のシンポジウムをその首都圏版としてさらに広げようと考えています。加えて特別講演では、本学学長で元MITメディアラボ所長の伊藤穰一先生に、IT技術の発展がもたらす未来社会の一端を紹介いただけると思います。いかに半導体産業が社会に与える影響が大きいかを明らかにする講演なると思います。また、“楽しく”では、趣味と精密工学という企画も考えています。しかし、何よりも会員同士の楽しい談話、懇親会等での意見交換を通して精密工学会学術講演会が楽しく実りあるものであるということを改めて認識していただけるような大会にしていきたいと思っています。

 懇親会は学内で行います。高級なものは出せませんがパリよりおいしいフランスワイン、千葉のおいしい地酒などを味わっていただこうと思っています。実は千葉県は、日本酒は出荷量、酒造所の数ともに全国で上位に入っています。いずれにせよ、精密工学会90周年から次の10年への第一歩として、皆様の心に刻まれる春季大会にしようと実行委員会、最大のホスピタリティをもって皆様をお迎えする所存です。

2025年度春季大会実行委員会 委員長  松井 伸介